最果てを体感させてくれる秘境駅・尺別駅での思い出

本日2019年3月16日、思い出の駅が一つ増えた。
北海道釧路市にある根室本線「尺別駅」が99年にわたる歴史に幕を閉じ廃駅となったのだ。
この駅は私にとって思い出深い駅だ。 f:id:tosei0128:20190316153245j:plain




2014/12/29、年末の北海道旅行の途中で私は尺別駅に訪問した。

主要道から大きく外れており、静かだ。聞こえるのは風と波の音。
駅舎の周りに広がるのは果てしなく広がる原野 f:id:tosei0128:20190316121108j:plain

荒涼とした風景がたまらない

しばらく歩くと、太平洋へ続く道が現れた f:id:tosei0128:20190316121448j:plain

海側から尺別駅を眺める f:id:tosei0128:20190316153703j:plain

そして太平洋へ f:id:tosei0128:20190316153545j:plain

日本の東の果てに位置する釧路の日没はとても早い。(この時点で15時56分である!)




またあの壮大な風景を見たい。
2015/7/18に再訪した。

太平洋へ向かう
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夏は海霧が立ち込めて幻想的だ
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千島海流に流されてきたのだろうか
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大阪は連日真夏日でうだるような暑さだ。
一方釧路の最高気温は23度!
海霧と海風の影響で、涼しいを通り越して「寒い」。(7月だというのに)

これが最後の尺別訪問となった。




私は全国各地の秘境駅を訪問してきた。その中でも、なぜ尺別がこれほど心に残っているのだろう。
私は「世界の最果て」を思わせるような風景が好きだ。
尺別は最も「最果て」を体感させてくれる駅だったのかもしれない。
一面に広がる原野、点在する廃屋、草の匂い、風・波・鳥・そして時々通過する汽車の音以外に余計な音が一切聞こえない世界、冬の早すぎる夕暮れ、夏の気持ちよい海風と幻想的な海霧・・・。

そういえば、まだ「尺別の丘」に行ったことがなかった。
いつか行けたら良いな。尺別駅が無くなっても、尺別で見た壮大な風景が無くなるわけではないのだ。